霞探Rの編集長、ニッシーが帰還です!今回は2023年の霞探Rに参加してみてを特別レポートしてくれた。
ニッシー節、ご堪能あれ!!
肌寒くなってきましたね。
2023年も終わりがちらほら見えてきて、私なんぞはすでに「もういくつ寝るとお正月」気分の時期になってまいりました。
2020年4月に発出された新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出されてから、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されるまでの丸3年もの間、
日本国民は耐え難きを絶え、忍び難きを忍んでいたわけですが、その間も霞ヶ浦は霞ヶ浦だったし、霞ヶ浦のバスは、ずっと霞ヶ浦のバスだったのです。
私たちが現実的に通常の生活を取り戻せたのは今年に入ってから。斯く言う私も、様々なことをおっしゃる方々がいらっしゃることはもちろん承知しつつも、
密室に複数名といることについては恐怖があり、それは事実として、志村けんさんなどの著名人が実際に命を落としたことを、メディアを通じて目の当たりにしたことなどが大いに起因していたし、
このように感じていたのは私だけではなかったのだろうと思っています。
すなわち、規模や動き方もコロナ禍に適応させながらも活動を存続させてきた霞探Rについては、存続を保つことは大いに困難だったはずであります。
一介のクラブ活動ごとき存在、と言われればそれまでですが、それはピエロのように明るくふるまう子供が実は大いに臆病であるように、ほんのわずかでも切れ目が入ったら、犍陀多がつかんだ蜘蛛の糸のように「プツン」と、
そして2012年に発足した当時の皆の想いは、泡沫となって、もう一度組み立てるにはまた労力と時間ばかりかかることになったことは、あまりに容易に想像できることなのです。
発足から10年が経過した霞探Rは、ある意味10年の歴史のおかげで、2023年のシーズンを迎えることができた、と言えるのだと思います。コロナの次はウクライナやパレスチナの紛争、
と人類が直面する問題は世界から絶えていませんが、いよいよ私たちは懐かしき「通常」を享受することができるようになった、と言えるのではないでしょうか(ガソリンと野菜は高いけどな)。
霞探Rは私を温かく迎えてくれました。実は仕事の都合で2019年から参加してなかったので、5年ぶりの霞探R。おおいに変わりましたね。
「霞探Rの猛者」と表現していた当時と比べると、皆さんは人間的な老獪さを節々に見ることができつつ、このコロナ禍を乗り越えてきた霞探Rを少しずつ感じることができるのかな、と思っていましたよ。
しかし、そんな思いは第1戦では激しくぶち壊されることになりましたね。
第1戦北浦。なんじゃこりゃ。
前日に私はエリアを大きく見た程度で、その時の北浦の状況なんて全く分かりませんでしたが、私は「霞探Rの猛者」との再会を楽しみにしていたので、釣果は正直どうでもよかったのです。
が、それでもまさか、31名の中でバスをキャッチしたのが2名のみ、という壊滅的な状況は、霞探Rの楽しさを思い出させるには不十分だったことはUMAでもないのであります(いや、バスはその時はUMAだったかもしれない)。
ボート戦。私は参加せず。でもこちらも3年ぶり?ぐらいの開催だったんですってね。
第2戦、霞ヶ浦のアマゾンエリア(水郷エリア)。
無念にも、私は参加できませんでしたが、皆さんかなり釣れたんですってね。そして黒帯武江師範によるテナガエビ釣りが好評を博したと聞きました。
第3戦、古渡~霞ヶ浦西岸。ほんと、勘弁してくれ。
灼熱、とはこのことですね。減水もものすごかったですね。霞ヶ浦の釣り大会だというのに、霞ヶ浦本湖で釣りをする人がほとんどいませんでしたね。
面白いと思ったのは、やはり事前にプラクティスでの実績を得ている人たちが結果を残してきたことです。そしてその実績というのは、場所とリグに顕著に表れていましたね。私には衝撃でしたよ。
「2インチのワームを投げると釣れる」という、おまじないのような事実が。おかげさまで、第3戦の後、私のタックルボックスには2インチのワームが急増しましたね。
第4戦、鰐川~外浪逆浦~北利根川、前川。今年の霞ヶ浦の集大成。
今の霞探Rの真実を垣間見た1戦となりました。バスはいるところにはいる、というか、いるところにしかいないのでした。様々なことをいう人がいますが、これこそが自然であり、毎年同じ状況ではなく、2023年の状況だったわけですよね。
かつてはバスが増えすぎていたような時期もあったわけですが、今はその逆なのでしょうね。それでも、ヘルシーなバスがその命を育み成長している場所があるわけで、彼らはまた大きくなって、トウカイテイオーのように復活してくれるはずです。
霞探Rは霞ヶ浦を愛する方々の集まりです。どこまで知られているのかは存じませんが、霞探Rに参加している人は霞ヶ浦想いの強い人、と思われています。ハッタリでもシャックリでもなく、結構リアルに。
釣りが上手い人だけでなく、私のように2023年に1匹もバスをキャッチしていないような釣り下手さんも、霞探Rは歓迎してくれますし、テナガエビや小物釣りのような、様々な魚種の釣りに精通した方々もいます。
かつては、釣りを始めたばかりの女性が一人で霞探Rに乗り込んできたこともありましたね。だからこそ、私は霞探Rには釣りの初心者のような方々にもぜひ来てほしいのです。そんな懐の深さ、優しさで霞探Rはできています。
西嶋 武寛